本日 3月14日(水)に日弁連会長選挙の『再投票』(決選投票)が行われます!!−『勝利の朝』は、どちらに?『庶民派会長の歴史的再選』なるか?−

本日 3月14日(水)に日弁連会長選挙の
再投票』(決選投票)が行われます!!
−『勝利の朝』は、どちらに?
『庶民派会長の歴史的再選』なるか?−

                                          2012年3月14日(水)


 日弁連会長選挙(有権者約3万2000人)の『再投票』が、本日3月14日(水)に行われます。

 2月10日(金)に行われた投票では、(1)得票総数において最多得票者であること (2)弁護士会の総数52単位会の3分の1を越える弁護士会(18単位会)においてそれぞれ最多得票者であること の条件を満たす候補者がいませんでしたので、得票総数第1位の山岸憲司候補と、第2位の宇都宮健児候補(現会長)との決選投票になりました。


        平成24年度・同25年度 日弁連会長選挙 開票結果集計表
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 宇都宮健児候補のプロフィールなどは、2年前に書いたブログ「宇都宮健児日弁連会長候補者の略歴」(2010年1月25日)をご参照ください。

 現在、山岸憲司候補(東弁、親和会 約1600名)を、宇都宮健児候補(東弁、無派閥)が激しく追い上げて並んでいます。

 私は、1986年の北山六郎会長(神戸・故人)の選挙の時以来、過去26年間の日弁連会長選挙活動に参加して一度も負けたことはありませんが、3月14日の『再投票』での有権者約3万2000人の『審判』はどうなるでしょうか?
 
 『勝つか負けるかわからない』という日弁連会長選挙は、私は今回が初めてです。
 私は、宇都宮健児選対事務所の事務次長ですが、山岸憲司候補が18単位会以上確保するのは、非常に困難だと思います。宇都宮健児候補は、すでに35単位会以上を確保していますが、得票1位になれるかが問題です。私見は、宇都宮陣営が微差でトップに立つと予測します。

2 天王山』は、大阪弁護士会と第二東京弁護士会(二弁)です。
 雰囲気や追い上げムードは、宇都宮陣営にとって、とても良いです。
 大阪の若手の票が前進しています。
 全国から、大阪に電話がどんどん入っています。
 宇都宮健児候補を支持される大阪弁護士会の元日弁連会長もいらっしゃいます。

 二弁は4300名弱ですが、派閥連合は半分以下です。無派閥の方は、二千数百人です。尾崎純理さんは『全友会』(約300名)に所属していますが、分裂気味です。私と同じ位の期に、熱心な宇都宮支持者が相当数います。だからこそ、二弁では2月10日の投票で尾崎候補はわずか約1300票しかとれませんでした。これは、尾崎陣営及び私たちにとって予想外でしたが。
 2月10日(金)の二弁の得票数は、『反原発』で似たようなスタンスをとる宇都宮票と森川票を足すと約630票、山岸票は約200票です。山岸さんは、どのくらい票を伸ばせるでしょうか。1000票を突破できるのでしょうか?
 
3 東弁(東京弁護士会)投票率は、『再投票』になれば必ず下がるのは、法則経験則から明かだと思われます。
 つまり、前回2月10日の東弁の投票率74.19%(山岸さんの得票は3150票、宇都宮さんと森川さんの合計は約1400票 宇都宮さんと森川さんは『反原発』では似たようなスタンスです)は、63%程度になると予測できます(私見)。
 2年前は、78.80%から64.63%になりました。


      平成22年度・同23年度日弁連会長選挙(再投票)開票結果集計表
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 私が所属する東弁『期成会』(約600名)でも、会内は実質的に分裂しています。
 2012年1月13日の期成会総会では、山岸さん支持 25票 反対・棄権 14票 でした。
 宇都宮さんを支持される方は相当数います。期成会執行部を長年支持された長老の有力者は、「投票は『棄権』します」とおっしゃっていました。 

 会派(派閥)は、東弁では『部落』と言っています。親和会(約1600人)には3つの『部落』が、法友会(約2500人)には12の『部落』があります。東弁の無派閥の方は、約1800人います。
 若い方々は、最近、会派(派閥)拘束されない傾向も強まっています。
 東京の会派連合(派閥連合)については、過去に書いた私のブログ「東京・大阪の『派閥連合』と『無派閥・著名人』 宇都宮のチャレンジはどうなるのか?宇都宮の42勝9敗1引き分け!!なぜ、低投票率(63.87%)なのか?−『再投票』の告示は2月18日、投票は3月10日−」(2010年2月22日)を参照してください。

 これは、市民に対し恥ずかしい行為です。派閥連合は、弁護士会館4階の弁護士控室(新聞記者や市民は、基本的に入室できません)で、脱法行為をしています。この脱法行為は、期成会(約600人)と水曜会(約100人)はしていません。

4 若手
』が本気で動くと勝利します。
 過去の日弁連会長選挙の歴史をみても、若手の行動実行力(こころざし)が勝利を導いてきました。
 宇都宮健児候補は、『風通しのよい日弁連への改革は、途中です。若手の力で日弁連は変えられるのです。』と言われています。(選挙郵便はがきより)

 昔のことで恐縮ですが、1986年の北山六郎(神戸・故人)選挙では、若手が中心となって、派閥連合の児島 平さん(東弁・親和会)に逆転大勝利しました。

 1988年の藤井英男(東弁 法友会・故人)選挙でも、若手中心の『選対』事務所で、元日弁連事務総長の佐藤庄一郎さん(一弁すなわち第一東京弁護士会、後に最高裁判所判事)に大逆転大勝利しました。
 佐藤さんは選挙活動のために2億円前後使ったと言われていますが、藤井英男さんは、みんなで500円の弁当(割り勘)を食べながら全国を回り意見交換をしました。大変清潔な選挙の総費用は、それでも6000万円弱(カンパで調達)でした。その後、いつも清潔な全国選挙で、約5〜6000万円程度かかっていました。ところが、2年前の宇都宮選挙では、約3000万円(一人5000円以上のカンパで調達、再投票を含む)で済みました。相手方は6〜7000万円程度かかったそうです。今回の選挙では、宇都宮陣営は約2000万円(一人5000円以上のカンパで調達、再投票を含む)程度で済みます。
 超低廉の選挙費用で、全国選挙の日弁連会長選挙に出馬できる実績を作ったことは、画期的です。いわば、誰でも(札幌でも、東北でも、関東でも、中部でも、関西でも、岡山でも、広島でも、福岡でも・・・どこからでも)仲間のカンパで、日弁連会長選挙に出馬できるということです。

 宇都宮健児候補は、『宇都宮に、大きな組織も財力もありません。』と言われています。(選挙郵便はがきより)

 この選挙では、最初に藤井さんを支持したのは、東弁『法友会』ではなく、『法友全期会』(新人から若い期の人で構成。この時から日弁連理事を毎年1名出せるようになりましたが、若手らしい行動はいままであまりありません。)でした。
 この時の選挙で、東京以外からの歴史上初の事務総長として、大石隆久さん(静岡県浜松市・故人、初代の日弁連刑事弁護センター委員長)にお願いしたのも、若手中心の選対事務所でした。選挙の翌日に依頼し、すぐ承諾してもらいました。

 参考のために、北山六郎会長以降の、日弁連会長及び事務総長の名前及び会派を以下に記します。

86年 会長    北山 六郎(故人、兵庫) 
    事務総長 橋元 四郎平(故人、東京、法友会)
88年 会長    藤井 英男(故人、東京、法友会)
    事務総長 大石 隆久(故人、静岡)
90年 会長    中坊 公平(大阪、春秋会)
    事務総長 井田 恵子(故人、東京、期成会)
92年 会長    阿部 三郎(故人、東京、親和会)
    事務総長 堀野 紀(東京、期成会)
94年 会長    土屋 公献(故人、第二東京、新風会)
    事務総長 稲田 寛(東京、法友会)
96年 会長    鬼追 明夫(大阪、春秋会)
    事務総長 小川 信明(東京、法友会)
98年 会長    小堀 樹(故人、東京、法友会)
    事務総長 寺井 一弘(東京、法友会)
00年 会長    久保井 一匡(大阪、春秋会)
    事務総長 三羽 正人(東京、法友会)
02年 会長      本林 徹(東京、法友会)
    事務総長 大川真郎(大阪、春秋会)
04年 会長      梶谷 剛(第一東京)
    事務総長 山岸 憲司(東京、親和会)
06年 会長      平山 正剛(東京、法友会)
    事務総長 明賀 英樹(大阪、友新会)
08年 会長      宮崎 誠(大阪、春秋会)
    事務総長 丸島俊介(東京、法友会)
10年 会長      宇都宮健児(東京、無派閥)
    事務総長 海渡雄一(二弁)
12年 会長
    事務総長

 宇都宮健児さんが勝利した場合には、事務総長として、海渡雄一弁護士(第二東京、『原発訴訟』2011年11月 岩波新書の著者)を再度指名されると予測できます。


5 最高裁、法務省などとの協調路線でよいのでしょうか
 色々論点はありますが、若干述べます。
 2012年3月9日(金)の震災から一年を迎えてのシンポでは、阪神淡路大震災で日弁連が関与した立法は残念ながら1本もなかったとのことでしたが、今回は8本、さらに二重ローン対策では個人と中小企業向けの制度、原発ADR等の設置運用にも大きく寄与しました。新制度を作ろうとすると、壁のように立ちはだかるのは財務省です。そことの協調路線では壁をぶち破ることは不可能です。平成16年(2004年)に山岸憲司候補が事務総長の時に、財務の壁で司法修習生の給費が貸与制に移行(※注)したように。今回、宇都宮執行部は、「地元、被災者の切実な声を集約して国会を動かす」との手法で成功したのです。被害の声が財務に打ち勝った原動力です。これが出来るのは、消費者運動で法律を作ってきた宇都宮健児候補です。
 給費制もまさに、3月16日(金)頃から3党実務者協議です。ここでも、65期の悲惨な事実を制度に代える大きな力にさせなければなりません。この問題も、宇都宮さんでなければ先はありえません。

6 最後に、万一『再投票』でも決着がつかなかった場合は、『再選挙』(再選挙は誰でも立候補することができます)となり、4月27日(金)に投票が行われる予定です。


※注 平成16年(2004年)に、裁判所法改正で給費制廃止が決められたときの、日弁連理事会の様子ですが、2004年度第18・19回理事会(2004年12月17日・18日開催)議事録から引用します。

「田中副会長:12月3日、裁判所法の一部を改正する法律案(給費制廃止・貸与制導入の法案)は、2010年からの施行に修正のうえ成立した。・・・・平成18年施行から22年まで延長された。マスコミ、市民の理解が得られなかったのが敗因である。
(質問・意見)
・初めから着地点を考えて交渉するのではなく、喧嘩するところは喧嘩するべきではないか。
→御意見として承っておく。
→会長(梶谷 剛・一弁すなわち第一東京弁護士会):着地点を考えて交渉してきたのではなく、ギリギリの線まで頑張ってきた。本件は、理念でなく財政の問題であった。財政の壁を突き崩すことは困難であった。」

●その1ヶ月後、早々と日弁連内の対策本部が廃止されました。

《2004年度第20・21回理事会(2005年1月20日・21日)議事録》

「 審)1−4 司法修習生給費制問題対策本部廃止の件
【承認】」

●今回選挙の候補者である山岸憲司さんは、この当時の日弁連事務総長です。



 『再投票』の結果は、下記のとおりとなりました。
          

  宇都宮山岸宇都宮山岸同点
1札幌220122  
2函館1620  
3釧路2725  
4旭川2430  
5青森県4023  
6秋田2723  
7岩手3526  
8山形県3922  
9仙台16977  
10福島県6746  
11東京9602572  
12第一東京3091256  
13第二東京630838  
14横浜310190  
15埼玉20270  
16千葉県21549  
17茨城県5262  
18群馬7456  
19栃木県7033  
20新潟県8367  
21長野県9082  
22山梨県4137  
23静岡県133133  
24愛知県549201  
25岐阜県6030  
26三重4944  
27富山県567  
28金沢5438  
29福井5111  
30大阪10121162  
31京都21496  
32滋賀3627  
33奈良5040  
34兵庫県261126  
35和歌山4466  
36岡山10991  
37広島144123  
38島根県3014  
39鳥取県2817  
40山口県4849  
41愛媛5042  
42香川県3239  
43高知3037  
44徳島1839  
45福岡県323126  
46長崎県4048  
47大分県5444  
48熊本県11647  
49佐賀県375  
50宮崎県3842  
51鹿児島県5332  
52沖縄6756  
    合計7,4868,558 37141

 ※仮集計結果ですので若干の誤差はあると思います。


 総得票数第一位は、8,558票をとった山岸憲司候補ですが、37単位会でトップを取ったのは宇都宮健児候補でした。
 山岸憲司候補は14単位会で、静岡は引き分けでした。
 山岸憲司候補は、52単位会の3分の2でトップを取れませんでしたので、『再選挙』となりました。

 『再選挙』は、4月27日(金)に行われます。
 


 
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