『パープルダイヤル』と国の責務・『災害と女性』−緊急避難所等と性暴力やDV

パープルダイヤル』と国の責務・『災害と女性』
緊急避難所等と性暴力やDV


                                             2011年3月31日


 私の知人である研究者 矢作由美子さんは、『パープルダイヤル』の一担当者として、東日本大震災の余震を感じながら、2011年2月8日〜3月27日に行われた電話相談を務められました。

 『パープルダイヤル』は、性暴力DVに苦しむ被害者が相談できる環境を作るため、24時間無料で相談できる電話です。大地震が発生しなければ、まだ続いただろうと思います。

 DVについては、「ドメスティック・バイオレンス(DV)とは?『夫・パートナーからの暴力』は、『個人的な問題』ではなく『社会的な問題』です!」も参考になると思います。


 国の責務として、このような大規模なフリーダイヤルを実施したのは、史上初めてだそうです。

 矢作由美子さんご本人が、この間体験されたことを話して下さいましたので、ご紹介します。




吉峯康博先生へ

 長文になります。

 これから避難が長期化するなかで、「グランドプリンスホテル赤坂」が今後の被災者への受け入れ拠点の一つなる話を伺い、吉峯先生の迅速なご対応、本当に、ご苦労さまです。

 *今回の大震災で被災された皆様の安心と安全が、一刻も早く確保されるよう心から願っております。

 是非、私は、女性が緊急避難所等で安心して過ごすことができるために「災害と女性」という視点が必要と思います。

 2011年2月8日〜3月27日まで「パープルダイヤル」(性暴力やDVに苦しむ被害者が相談できる環境を作るため、24時間無料で相談電話)が実施されてきました。本来であれば、これらかがもっと必要となる相談ダイヤルであっただけに、責務として大規模なフリーダイヤルを実施したのは、これが初めてです。。
 27日で一旦、ひと区切りになったことは残念でなりません。

 実際問題、フリーダイヤルを1回線継続させるのには、150万はかかるといわれております。
  国の責務でなければ、継続出来ない事業であるといえます。
ゝ淦期相談(被害から1年未満の対応)、⊇性相談、C棒相談、こ姐饑卅蠱漫△硲漢蠱未吠類し相談にあたってきました。すべてフリーダイヤルで、国の責務に基づき、全国規模で実施されました。

 *(42相談拠点、61拠点の付き添い支援対応が準備されました。)
 私も24時間体制の中で電話相談員のメンバーの一人として対応させていただきました。
 
 地震後は、「災害と女性」とう視点の重要性を感じながら、特別のニーズやリスクがあることを意識しつつ配慮してきました。

  昨日時点での集計結果(概算)によると、全国からの相談件数は、4万件をゆうに超える相談がありました。

 地震後も余震を感じながら、全国にある拠点では、24時間体制で(ただし、東北の電話回線が厳しい時は西日本を中心に回線が流れるように回線のシフト対応あり)電話相談を受けてきました。
 西側の拠点では、全国からの相談を数多く受け、食事を取るまがなかったと聞いております。
  震災数日後には、「盛岡、新潟、仙台などの拠点から再開した」という声に、涙が出ました。

 しかし、残念ながら、【福島県内】には、明確に「この団体が、女性と災害対応出来る団体」として、いまだに拠点となる団体見当たりません

*福島県内の社会資源は元々から、大きく3地域(会津、中通り、浜通り)に分断されているだけに一枚岩でないことは、皆様ご理解されていることと存じます。

 *もし、【福島県内で女性と災害】対応ができる団体をお分かりになる方がいたら、教えて頂きたいです。

 特に、高齢者の方からの相談は、長年、夫からの暴力に耐えてきた方々ばかりで「言葉の暴力」は日常的です。
 そして、「介護」は、苦しんできた人にとって大きな分岐点になっていることを知りました。
 今回の電話相談を担当し、多くのことを学び、相談者から教わりました。
 また、相談者が今、何を伝えたいのか、主訴はどこにあるのか、傾聴しつつ把握するよう努めてきました。
 ただ、どうしても相談者の話を聞き取ろうとしても、地方の言葉によっては、暴力をふるう側の言葉、相談者が傷ついている気持ちなど、
 その表現や言葉のトーン、ニュアンスが聞き取れないことがありました。

 いずれにしましても、岩手県や、宮城県内では、「女性と災害」問題を対応できる「県内の民間団体」が動き始めています。心強いかぎりです。当然、子どもへの対応も連動してくるはずです。

 *福島県内は今後も厳しい状況にあり、住民の皆さんが、福島県内にとどまるのか、県外へ移るのか。近々にその決断を迫られるときが来るのだと思います。私なりに、今後も、出来ることを精一杯、取り組みたいと思います。


2011年3月29日
矢作由美子


 
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