ドメスティック・バイオレンス(DV)とは? 「夫・パートナーからの暴力」は、「個人的な問題」ではなく「社会的な問題」です!

ドメスティック・バイオレンス(DV)とは?

「夫・パートナーからの暴力」は、

「個人的な問題」ではなく「社会的な問題」です!


 ドメスティック・バイオレンスの問題については、2001年に成立した『DV防止法』を踏まえ、総合的な検討のための本が必要ですが、私が推薦できる本があります。

 それが、小島妙子著『ドメスティック・バイオレンスの法−アメリカ法と日本法の挑戦』(信山社 2002年10月 504頁)です。

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 小島妙子さん(仙台弁護士会)は、私と同期(33期)で、『子どもの人権弁護団』(1989年結成 津田玄児代表、石井小夜子事務局長、現在活動休止中)で、共に活動をしたこともあり、上記本を2002年10月贈呈して下さいました。

 ところが、この本の出版直後に、私は脳出血で倒れ、2ヶ月半は意識不明の状態で1年弱入院していたため、この本を長い間読むことが出来ませんでした。504頁もの大作、力作です。
 『よくこんなにレベルの高い、素晴らしい本を、実務をこなしながら書かれたなぁ!』と思いますが、本当に恥ずかしいことに、私は未だに完読できておりません。

 以下、少し内容を紹介したいと思います。44〜60頁では、『国際社会の動向』として、この約20年間の動きがまとめられています。

 序章  ドメスティック・バイオレンスとは何か
    1 ドメスティック・バイオレンスの定義
    2 ドメスティック・バイオレンスの法的規則(伝統的手法)
    3 ドメスティック・バイオレンスに関する法的課題
第1章  いま、なぜ、ドメスティックバイオレンスなのか
    1 フェミニズム理論の進展
    2 国際社会の動向
     (1)女子差別撤廃条約
     (2)第三回世界女性会議−「ナイロビ将来戦略」
     (3)ドメスティック・バイオレンスに関する国連総会決議
     (4)女性に対する暴力に関する専門家会議による勧告
     (5)女子差別撤廃委員会一般的勧告−「女性に対する暴力」
     (6)国連世界人権会議
     (7)女性に対する暴力の撤廃に関する宣言
     (8)第四回世界女性会議−北京女性会議
     (9)ヲディカ・クマラスワミ報告
     (10)国連特別総会「女性2000年」会議
    3 わが国における取り組み
第2章  アメリカにおける法状況
    1 アメリカDV法の概観
    2 ドメスティック・バイオレンス防止法
    3 刑事司法システムの改革
    4 ドメスティック・バイオレンスの犯罪化
    5 まとめ
第3章  わが国におけるドメスティック・バイオレンスの実態
    1 はじめに
    2 総理府「男女間における暴力に関する調査」
    3 東京都「女性に対する暴力」調査
    4 仙台市における「女性に対する暴力」実態調査
第4章  ドメスティック・バイオレンスの法的救済機陛租的手法)
    1 法的救済の諸相
    2 刑法
    3 不法行為法(個別的不法行為)
    4 婚姻法
    5 差止請求と仮処分
第5章  ドメスティック・バイオレンスの法的救済供平靴燭兵衙 
    1 配偶者からの暴力の防止及び被害者の保護に関する法律
    2 ストーカー行為等の規制等に関する法律
    3 警察介入の是非とその限界

 なお、2008年4月14日から18日まで、国連ウィーン本部において、コミッション(第17回国連犯罪防止刑事司法委員会)が開催されますが、日弁連からは、松井 仁さん(福岡県弁護士会・国際人権問題委員会幹事)、崔 信義 さん(仙台弁護士会・国際人権問題委員会幹事)が出張されます。
 今回は、『女性に対する暴力』が議題の一つです。
 お二人の報告が、楽しみです!!


 

 
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